僕が、親会社に就職したころから使っていた台車があります。


パイプ曲げの世界を知ったのは今から約14年前。

そのころからくたびれていた台車ですが・・・


僕の傍らには常にこの台車がいました。

金型を運ぶのに重労働を強いられ、油ギッシュな床でｷｬｽﾀｰは傷み・・・

引きずりまわすとガタガタと上下してゴムの破片が少しずつ割れて散乱してました

自分の腕と知識の無さでパイプが綺麗に曲がらずストレスのはけ口が無くて、

何度も何度も八つ当たりしてスパナでどつきまわしました天板は穴が開きました。

パイプ曲げの仕事はつくづく地味な仕事だな～と感じます。

独立したときに、この相棒も一緒に持ってきました。


あまりにも不憫・・・で使えない！なので、手直しすることにしたのですが・・・


手直しするところを日記に書こうと思って手直し前に写真撮ったのに、

手直し中や完成後の写真撮り忘れました・・・(いつものﾊﾟﾀｰﾝです)

今からでも遅くないですが、いちいち撮り直すのがめんどくさいし、

すでに油まみれになってしまいました。

一応、天板を新調してカーペット貼って、ｷｬｽﾀｰもｻﾝﾀﾞｰで切り落として、

新品に変えました。

今は、快適に相棒は転がって、金型を載せて仕事してます。

ある日突然、知人が工場に訪れ、


市く～ん　材料用意するからこんなん作れない？　と言われ。


言葉で聞いてもイメージわかないので、絵を書いてもらいました。

ＢＢＱでダッチオーブンなんかを吊るすフックらしい・・・。

何とか理解できた。


面白そうなので快諾して、制作イメージを頭で描いてやったこともない

鉄の棒を曲げる為の簡単な冶具を制作！

と、冶具を固定するクランプが無い・・・。

以前の親会社では、しっかり地面に固定されたバイスがあったのですが、何しろ設備不足


工場にアンカー打つのも面倒なので　フォークリフトの爪にバイスを固定してみる。

これが、意外と使える！


あとは、バーナーで炙って適当に曲げてみる。

こんなん出来ました！

って、最後の360曲げの方向失敗＆ピッチ間違いでフックが上下逆だし、角度が・・・

気を取り直してやり直し、上手くいった！　けど　画像撮るの忘れた


どうやら、この仕組みは特許らしい

高さ調整や方向自由度が高く、場所も取らない

作っていて、これはアイデア商品だな！　と思いました。

特許がらみだし面白そうだったので、もともと銭貰うつもりなかったのですが、

ビールを3ℓ頂きました(アル中寸前の僕にはありがたい！！！）


その知人は人気もない山奥行って、綺麗な星眺めながら酒飲むんだって！


設備の整ったキャンプ場なんかではこんなんいらんしね。


人のは色々作るけど、我が家用は何も作らないので、

かみさんにいつも嫌味を言われてしまいます・・・