2012年05月11日
ポート出口は31.8mmのパイプを使用して、コニカル構造にして35mmのパイプを溶接する
段取りで作り始めました。
機械曲げ後、バフを掛け曲げ傷を落としてピカピカにしてから、焼き色を付けます。
炙りを入れると、材料が若干伸びて角度が変わる為、その分も予測して曲げ角度を
決めています。
コニカル部分以降は各部分の寸法や位置を考慮しながら、まずは鉄パイプで曲げのプログラムを作る予定が・・・
在庫があると思っていた35mmの鉄パイプがなく、注文してもすぐには
入らない為、泣く泣くちょっとお高いステンレスパイプで試作。
曲げてはテープでくっ付けて確認して~を繰り返し徐々に形になって行きます。
試作曲げで結構材料使いますが、そんな曲げはオークションで
出品して何とか材料費を穴埋め.
ワンオフは治具を作らずに製作するので、全て現物合わせで作ってます。
試作で曲げたデータを元に、ちょっと設定角度を変更してチタンで曲げてまたまた
バフを掛けて、炙り、カット部分を合わせ溶接してフロント部分完成!
ザンザスはZXR400と違いトルク重視な味付けのようですがバイパスを取っていない為
パワーのでかたがどう出るか不安が残ります。
文章にすると早いですが、形にするまでは色々あります・・・。
4-1集合は、aremanで使っている仕切り板入りの集合を使用して1-2は別物です。
で、今回一番頭を悩ませた(勉強させてもらった)サイレンサーの製作。
2本のサイレンサーをカッコよく車体に取り付ける為、結構悩みました。
図面を書いて、チタンの板にほぼ原寸の図面を貼り付けコンタでカットして曲げ!
こうやって見ると何の部品か解りません。。。
バラバラのサイレンサー部品を組み立てると、何だか魚に見えてきました。俺だけか・・・。
そんなこんなで、なんとかサイレンサーが出来上がり、次にテールパイプの曲げを作ります。
1-2の差し込み部分から、サイレンサーの差し込み部分にきっちり繋がるように
プログラムを作っていきます。
作業台には曲げ角度の落書きが・・・。
曲げながらデーターをつめていくので、手が曲げ用油でベトベトになっている為
紙に書こうとすると紙も油でベトベトになりますので、作業台に直接曲げデータ書いてます。
テールは45Фで、鉄パイプの在庫があったので、ちょっと気が楽。
最後に、フックを溶接してスプリングひっかけて再度色々確認してなんとか無事に完成!
苦労した分は出来上がると嬉しいもんです。
あとはK様に喜んで頂けるかが大きな問題。。。
車両の御引き渡しの時は毎回ドキドキしますが、今回のワンオフも喜んで頂けて
一安心して、無事に納品となりました!
(インプレはちょっとトルクが落ちて、上は元気なご様子です)
かなりの金額でお請けしたお仕事でしたが、本当に満足して頂けたかどうかは
私が決める事ではなく、ご依頼頂いた方にしか解りません。
自分も含めて結構技術職の人間は、オナニーで満足している人が多いのですが、なるべく
オナニーしないで、ご依頼内容にちょっとプラスαと提案をして、なるべく納得頂ける
作品作って喜んで頂きたい。
↑たとえが下品ですみません。
完
↓排気音の動画です。