やどかり日記

約1.5~2倍

2014年02月22日

約1.5~2倍って意味が解りませんね・・・。


曲げパイプのお話です。



曲げパイプに興味の無い方はスルーしてください。(つまらない話なので・・・)






私の扱っているパイプベンダー(パイプを曲げる機械)は、回転引き曲げ方式と呼ばれる

機械で、曲げ加工の時、真っ直ぐなストレートパイプを掴んで、ロールと呼ばれる丸い金型

に沿わせて曲げるのですが、その掴み部分に必要な長さが、約1.5~2倍って話です。



なんの1.5~2倍かって?




それは、パイプ直径に対して、パイプを掴む金型は約1.5~2倍の長さが必要ってことです。




例えばパイプ直径が50.8mmのパイプであれば、50.8×1.5~2=76.2~101.6mmとなります。


私の取り扱うベンダーで、通常50.8を曲げるパイプを掴む金型の長さは90mmです。


直径から、1.5~2倍の長さの中に入っております。


その範囲であれば、曲げ加工の際に支障はないのですが、その範囲を下回ると

パイプを掴んだ痕がくっきり残り凹みが出るようです。

掴み長さ、90mmの場合。(範囲内の長さ)



掴み長さ、60mmの場合。(範囲以下の長さ)



写真ではちょっと伝わりにくいですね・・・。

並べてみました。



写真ではやっぱり解らないですね・・・。

触ってみたら違いがすぐに解るのですがお伝えするの限界です。


イメージとしては、プラスチックの長い定規の両端を両手で握り定規を曲げようとする時の

自分を想像してください。


人差し指と親指2本でつまんで曲げようとする場合と、人差し指から小指まで


四本の指と親指でつまんで曲げようとしたとき、曲げる為に必要な力は同じでも、

面積が小さい分、前者の方が力がかかる部分が人差し指だけに集中します。


力が集中するって事は、定規にも同じように狭い範囲に力が集中します。


その対象が、定規じゃなくて空洞のあるパイプだったらどうなるでしょう・・・?



想像してみて下さい。



想像にはお金がかかりません。 




私、物理の法則、計算、材質の特性、元素記号とか、その他色々な難しい事なんて全く

解りませんが、己の感覚と経験と、知ったかぶりだけで曲げのお仕事しております。























こんなマニアック日記を最後までお読みになったあなたは変人かも。。。

しかし、いつの時代も変人が世の中変えていくんですよね!


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