やどかり日記

しわ

2016年07月12日

機械曲げパイプの仕事はしわとの闘いと言っていいほど悩まされる事が多いです。

急にシワが出ることがあるんです・・・


それは突然に・・・




しわの原因は、沢山の要因が絡み合ってます。

機械の設定だったり、金型のセッティング、材料、気温、油 その他色々。


その中でも、金型 通称ワイパーと呼ばれる しわ取りの金型の調整が肝心です。


私は、信頼のおける金型屋に依頼してワイパーを綺麗に修正しもらってます。
(昔はサンダーでひたすら削って修正してました)


今はマシニングでコンマ単位で修正してもらってます

左は、シワが出て破損したワイパーで、右はマシニング修正後の金型





金型には個体差があるので、マシニングでコンマ単位で修正しても


曲げの条件が厳しいほどそのままセットしても曲がらないことが多いです。

この状態は合ってません、先端が浮いてます。




最後は人間の手で修正してやる必要があります。

やすりでしこしこ削って、ペーパーで滑らかにして修正します




修正を繰り返して、曲げトライしてを繰り返ししわが消えて曲がるようになります。






このしわ取りを綺麗に削って合わせられると、その他要因が少々ずれていても、曲がってくれます!

パイプ曲げで一番重要なのは、ワイパーをしっかり合わせられるか! が腕の見せ所なのかもしれません。

表には出ない地味な作業が、きれいな曲げの結果につながります。



前回、日記の答えはネズミ返し。

食料を食べるネズミが侵入しないようにでした。 

大体想像つきますね。





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