やどかり日記

障害と向き合う。

2015年07月19日

僕の姉の長男は障害者です。

僕が中学生の時に姉が里帰り出産で鹿児島から帰ってきての初産でした。


産まれて、3ヶ月はすくすくと育っておりました。


しかし、生後3ヶ月のある日、小児麻痺になり、

離島の小さい島の病院では手に負えず、チャーター機に乗り沖縄まで搬送され、

一命を取り留めました。


その後、彼は生後3ヶ月の赤ちゃんのままで成人式を迎えました。



寝たきりなので内臓の位置は変化し、頭には管が通ってます。

姉の苦労は想像を絶しますが、我が子への愛情たっぷりです。

重度の障害のある子は施設に預けられる事が多く、世間とは隔離され、

あまり表に出る事がありません。
(おそらく、世間で目にする障害のある方は氷山の一角だと思います)


僕の姉は施設に預けることなく、我が子を自宅で介護し、積極的に世間と繋がり

少しでも健常者と同じように楽しませようと奮闘してます。


姉は、長男誕生後、さらに1男2女を授かり、4人の子宝に恵まれました。


甥っ子姪っ子3人は生まれた時から障害のある兄貴と向き合ってきました。


リアルな現場を目の当たりにしている姪っ子は介護士になりました。


誰よりも介護の厳しさを解っていると思うのですがその道に進みました。


人間、産まれてしまったら障害に関係なく誰かのお蔭様で成長するのだと思います。


上記画像から10年、もうすぐ僕の姉の長男は30歳を迎えます。


重度の小児麻痺は長生きすることが難しいのですが、

愛情が生んだ奇跡だと思うです。


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