やどかり日記

豆な知識。

2013年03月10日

俺のおやじは大工職人でした。(現在は引退して農業一筋)

建築会社が安全度返しの施工をしようとすると、その方法でやるなら俺やらねー。

って感じで、安全に仕事できるように周りにも気遣ってました。

(その部分は尊敬できるけど、酒飲み・・・。結局俺も血を引いて酒飲み)


家には、大工道具や木材の端材が沢山あり、小学生のころから犬小屋作ったり

テーブル作ったり、ガジュマルの木の上に秘密基地作ったりと、色々遊んでました。

そりゃも~ おやじのノコギリ折ったり、丸鋸の配線を木と一緒に切ったり・・・

大事な道具を壊していました。



そんな、ガキの頃、大工仕事でよく使うスケールの引っかける部分が、

グラグラしていることに疑問を覚えました。


⇓この部分


長穴で爪がスライドします。





何でや? とおやじに聞いたら、納得の答えが返ってきました。



それは、長さを測るときに、爪を、引っかけて測る時と、押し当てて測る時の
違いのためです。




⇓爪を引っかけて測る場合



爪を押し当てて測る場合



大体爪の厚さ分だけスライドするようになってます。


ありゃ。 長さ違うやん・・・。




ま~、そこまで精度を求めても仕方ないですが、ホームセンターで売られている

スケールは、同じ商品でもスライド量が結構違う場合がありますのでご注意を!


私はスケール買うとき、近くにおいてある定規にあてて長さが合っているものを

選んで買います。(定規自体が狂っていたらどうにもならないですけどね・・・)

私の仕事では、爪を引っかけて測定する事しかないので、爪を引っかけて

測定する場合の精度を重視します。



本当に小っちゃい事ですが、この様な道具や機械のばらつきや精度を理解して

仕事をするのと、何も考えず、道具を信用して仕事をするのとでは、

部品点数が増えれば増えるほど最終的な物の仕上がりに大きな違いが出てきます。



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